足のしびれは脳梗塞(のうこうそく)などのように命に関わる病気が原因のものから、放っておいても自然に治ってしまうものまでさまざまです。
しびれの症状が不安なために逆に「大丈夫だろう」と思い込んでしまうのは、非常に危険なことです。現在の医学では早期発見ができれば治る病気も多いので、症状に気付いたら出来るだけ速やかに医師の診察を受けることが大切です。
普段は何ともないのに歩き始めてしばらくすると「痛み」「しびれ」が出ることがあります。この症状の原因の多くは、歩く姿勢をとることで圧迫された神経がもたらすものと考えられます。前かがみで歩くなどの工夫によって症状が軽くなるものもありますが、中には放置しておくと組織が壊死(えし)を起こす恐れがある病気もあります。
しびれが神経性のものか血管性のものかを判断するのは、素人にはなかなか難しいものです。しびれの原因が思い当たらない場合は、専門医に相談することをお勧めします。
つま先や足の裏などのしびれが改善されない場合も、病気を疑った方が良いでしょう。一時的な血行不良のように時間が経つと回復するものは心配有りませんが、慢性的な血行不良は細胞や神経組織に障害を起こすこともあります。
お尻から足の先までの広範囲にしびれが出る場合の多くは、腰椎(ようつい)に原因があると考えられます。しかし同様の症状に思えても血管の障害であるものや、脳梗塞(のうこうそく)の危険も無いわけではありません。
かかとは比較的「しびれ」が出にくい部位のため、症例も多くはありません。しかしバージャー病のような放置しておくと危険な病気の可能性もあるため、しびれが続くようなら病院で検査してもらった方が安心でしょう。