手足のしびれの原因がひと目でわかる!危険な症状を早期に発見しよう

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痛みを伴う場合

このページでは、「手足のしびれ」に痛みを伴う場合、可能性のある病気の例・症状・原因・何科を受診すればよいかを紹介しています。

「しびれ」と「痛み」は非常につながりが深い

「痛み」は手足や体の感覚を神経で伝え最終的に 脳で感じ取っています。このことから、身体に問題があった場合、しびれや痛みなど知覚の差が生じることがあります。

たとえば、同じ状態の感覚でも人によっては「しびれ」と感じ、また別の人は「痛み」と感じることがあります。しびれと痛みは非常につながりが深いのです。

「痛みがあってのしびれ」であり、(脳に原因がある場合などを除いて)しびれが起きる前段階では、必ず痛みがあると言っていいのですが、「しびれ」に「痛み」が伴う場合は神経系の重大な損傷や血管の異常など、早期に治療を必要とする症状のことが多いので注意が必要です。

※ここでは混同しないように「しびれ」は皮膚を触られてもあまり感じなかったり力が入らなくなる状態。「痛み」は文字通りズキズキ、ぴりぴり痛いこととして説明しています。

痛みを伴う「しびれ」の病気の例

考えられる病名
受診すべき診療科
症状 原因
座骨神経痛
(ざこつしんけいつう)
【整形外科】
片足の広い範囲のしびれや痛み
 
足のしびれで範囲が広く足先から臀部にまで達する場合は、座骨神経痛を疑います。
刺激や圧迫が加わると、お尻から太ももの後ろ側、ふくらはぎ、かかとや足の裏まで痛みが走ります。
 
症状の程度は、軽く痛むだけの場合や、しびれなどの感覚障害、麻痺までさまざまです。
腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアや腰部脊椎管(ようぶせきちゅうかん)の狭窄(脊髄の中の神経の通り道が狭まる症状)により、座骨神経が圧迫されて起こります。
腰椎や骨盤の腫瘍、脊椎カリエス、骨盤の変形、前立腺ガンが原因の場合もあります。
 
★座骨神経痛は、重大な疾患が関係しているケースもあり、原因疾患を突き止めることが重要。たかが神経痛と見くびらず、専門医の早期受診が必要です。
頚椎椎間板
ヘルニア

(けいついついかんばんヘルニア)
【整形外科】
指先がしびれてボタンが留められない
 
両手または片手で握力の低下やしびれ、指先の運動障害(字が書きにくい、ボタンが留められないなど)が起こります。
手のしびれは指先に近いほど強いのが特徴で、重度になると足の動きや腰の曲げ伸ばしにも影響が出るようになります。
咳やくしゃみ、上を見上げる動作で痛みやしびれが強くなります。
頸部の椎間板(首の短い骨同士を繋げているジョイントの役割をする組織)が老化や外傷などによって飛び出し、神経を圧迫することによって起こります。
 
頸部には脊髄や神経根など体の運動機能に重大な影響を与える神経組織が集中しているため、重症になると立ち上がることもできない状態になってしまうこともあります。
腰椎椎間板ヘルニア
(ようついついかんばんヘルニア)
【整形外科】
腰痛から片側の脚に激しい痛みやしびれ
 
腰痛から始まり、徐々に片側の足に痛みやしびれが広がります。
太ももから足にかけて電気が流れるような痺れ・痛みを感じるのが特徴で、重いものを持ったり力を入れると痛みが強くなります。
 
※椎間板…背骨を形成している椎骨と椎骨を繋げる平べったい楕円形の組織。ゴムのように屈曲・伸展性があり、背骨の自由な動きを助けています。
椎間板が老化や外傷によって痛み、腫れて、通常より出っ張った状態になることです。椎間板には血管がほとんど通っていないため、一度損傷すると再生することはありません。
出っ張った椎間板が神経を圧迫すると、激しい腰痛や脚のしびれなど、症状が現われます。
 
★重症化すると障害を受けた神経が繋がる筋肉に麻痺が起こり、痛みを感じなくなると共に筋肉の機能が失われます。膝がガクンと折れる、履いていたスリッパ が落ちる、排尿や排便の感覚が解らなくなるという症状に気付いた場合は、早急な専門医の診察は必要です。
足根管症候群
(そくこんかんしょうこうぐん)
【整形外科】
足裏にピリピリした灼熱感としびれ
 
かかとから足の裏、つま先までピリピリと灼熱感を持ってしびれます。足の甲や脛(足の前方部分)はしびれないのが特徴。
くるぶしの後方下部を叩くと、足の裏に電気が流れるような感覚がします。
 
痛みを伴うことが多く、足首周辺に痛みが集中。悪化すると足の裏にまで痛みが広がります。安静にしていると痛まない場合も、歩行時に痛みが出ることがあります。
足首の骨折やねんざ、スポーツなどによる足首のゆがみ・変形が原因と考えられています。ガングリオン(脂肪腫)や静脈瘤、腱鞘炎(けんしょうえん)が原因のこともあります。
 
脛骨神経(けいこつしんけい)が足根管(そくこんかん=かかとから足首にかけての神経の通り道)のところで圧迫されることで、一時的に損傷されたものです。
バージャー病
【循環器科】
【心臓血管外科】
喫煙者の下肢の冷感やしびれ
 
多くの場合、足のしびれや冷感から症状が始まります。足先の血行が悪くなり蒼白になったり、潰瘍(かいよう)が出来たりします。
 
病状が進むと歩行の際に激しく痛み、しゃがんで休憩するとまた歩行できるようになります。
手足の静脈に炎症を起こすこともあり、潰瘍がひどくなると細胞組織が壊死を起こすこともあります。
発病する人の9割が喫煙者や喫煙経験者で、喫煙が発病に深く関わっていると考えられています。
末梢(まっしょう)動脈内で炎症を起こし血流が阻害されるのが原因で、閉塞性血栓血管炎(へいそくせいけっせんけっかんえん)とも呼ばれています。閉塞し た血管から先には血液が流れなくなるため、四肢(主に足)の先端から神経細胞組織の崩壊が始まります。
 
★病状が進んで組織の壊死に至ると、切断するしかない怖い病気です。
頸椎後縦靭帯骨化症
(けいついこうじゅうじんたいこんかしょう)
【整形外科】
頻尿や失禁を伴う手足のしびれ
 
手足のしびれと痛みが起こり、指先を使う細かい動作ができなくなります。
頻尿・失禁・便秘などの症状を併発することも多く、歩行困難の症状も見られます。
カルシウムの代謝異常などが原因で、頚椎の靭帯が骨組織に変成するために起こると考えられています。柔軟性のある靭帯が骨化すると頚椎を動かす機能が損なわれ、さらに骨組織が肥大化。脊髄内部の神経組織が圧迫されます。
 
歩行困難を引き起こすことから患者の歩行時の転倒も多く、転倒することで柔軟性を失った頚椎が損傷を受け、さらに病状を悪化させる場合があります。
うつ病(鬱病)
【精神科】
【神経科】
【心療内科】
高齢者の意欲減退を伴う手足のしびれ
 
特に老年期(65歳以上)の鬱病では身体機能の低下も原因して「しびれ」「ふらつき」「腰痛」などの症状が起こりやすくなります。
 
いつも気が滅入るように感じ、「だるい」「やる気が出ない」「何をしても面白くない」「眠れない」「食欲が無い」などの症状を複合的に発症。症状が重い場合は「死にたい」とさえ考えてしまうこともあります。
高齢者では配偶者の死などの精神的なダメージがきっかけで発症することもあります。また病気がきっかけの場合も多く、うつ病の治療に合わせて原因になっている病気の治療が必要な場合もあります。
 
★認知症との区別が重要で、うつ病を認知症と思ってしまったために対処が遅れ悲しい結果を招くこともあります。精神科を受診することを嫌がる場合は、家族だけで来院して医師に相談する方法が必要な場合もあります。

上記のほかにも、膠原病、脊髄腫瘍、異常免疫グロブリン血症、多発性硬化症、頚椎症など、さまざまな病気が考えられます。

上記は、手足のしびれにかんする病気の一例です。ほかにも命に関わる危険な病気がかくれている場合があります。脳梗塞・脳出血の前兆として現われる場合もありますので、しびれの症状が続く場合は自己判断しないで、早急に病院での専門医の診断が必要です。

また、一時的なしびれの場合も症状が繰り返し現われるなら、早めに病院での診察を受けるようにしてください。専門医の診断は素人判断の余計な心配を取り除くためにも有効なので、ストレスが軽減されることでしびれの症状緩和にも良い効果が期待できます。