手足のしびれの原因がひと目でわかる!危険な症状を早期に発見しよう

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つま先・足の裏に現れた場合

このページでは、手足のしびれの中でも注意が必要な「つま先と足裏のしびれ」について、可能性のある病気の例・症状・原因・何科を受診すればよいかを紹介しています。

先端部のしびれには要注意

つま先など身体の先端部にしびれや痛みが出る場合は、血管性の障害の疑いがあります。

神経の圧迫などによるしびれは原因を取り除いたり時間経過と共に回復に向かいますが、血管の何らかの異常によって血液が充分に届かない状態になっている場合、最悪のときには細胞組織が壊死して切断しなければならないこともあります。つま先・足裏などにしびれや痛みが出た場合は、すぐに病院を受診してください。

しびれと痛みには深い関係があります。「痛みがあってのしびれ」であり、(脳に原因がある場合などを除いて)しびれが起きる前段階では、必ず痛みがあると言っていいのです。

しびれの段階にきてしまった場合、症状がさらに進行する前に、早急に何らかの手を打たなければなりません。
 

しびれが「つま先・足裏」にあらわれる病気の例

考えられる病名
受診すべき診療科
症状 原因
足根管症候群
(そくこんかんしょうこうぐん)
【整形外科】
足裏にピリピリした灼熱感としびれ
 
かかとから足の裏、つま先までピリピリと灼熱感を持ってしびれます。足の甲や脛(足の前方部分)はしびれないのが特徴。
くるぶしの後方下部を叩くと、足の裏に電気が流れるような感覚がします。
 
痛みを伴うことが多く、足首周辺に痛みが集中。悪化すると足の裏にまで痛みが広がります。安静にしていると痛まない場合も、歩行時に痛みが出ることがあります。
足首の骨折やねんざ、スポーツなどによる足首のゆがみ・変形が原因と考えられています。ガングリオン(脂肪腫)や静脈瘤、腱鞘炎(けんしょうえん)が原因のこともあります。
 
脛骨神経(けいこつしんけい)が足根管(そくこんかん=かかとから足首にかけての神経の通り道)のところで圧迫されることで、一時的に損傷されたものです。
糖尿病性ニューロパチー
【内科】
【神経内科】
手足の指先が左右対称にしびれる
 
手足の先にピリピリした「しびれ」が現われ、徐々に体の中心方向に向かって進行していきます。
 
しびれが左右対称に起こるものを「多発性ニューロパチー」と呼び、左右バラバラに発症するものを「虚血性ニューロパチー」といいます。
糖尿病の悪化による代謝障害が原因で、末梢神経が侵されるために発症します。また、虚血性ニューロパチーでは糖尿病による動脈硬化から、手足先の神経細胞に充分な血液が送られなくなることが原因で発症します。
 
★どちらの場合も神経細胞の壊死が起こるため、早期に治療を行わないと下肢の切断などが必要になる恐れがあります。
甲状腺機能低下症
(こうじょうせんきのうていかしょう)
【内科】
手足のしびれと倦怠感、声がしわがれる
 
手足のしびれ、眠気、だるさ、記憶力低下などの症状があり、暑くても汗をかかなくなります。
 
「むくみ」「体温低下」「脱毛」「体重増加」「便秘」も起こりやすく、一般に声がしわがれたようになる特徴があります。
甲状腺ホルモンの分泌が低下することによって起こります。
 
甲状腺ホルモンの分泌が低下する原因としては、甲状腺の損傷や甲状腺ホルモンの分泌を促す刺激ホルモンの減少が考えられます。
 
★40歳代以降の女性が発病する例が多いため「更年期障害」と混同されやすい病気です。
パニック障害
【内科】
【精神科】
【心療内科】
強い不安感を伴う手足のしびれ
 
極度の不安の前に手足のしびれが出ることもあれば、不安感の後にしびれが出ることもあります。
手足がしびれ、命に関わる病気の症状かもしれないという不安から、さらに呼吸困難(過呼吸)などの全身症状を起こします。
 
※パニック障害の症状は多様で病状が一定しないため自己判断は難しいですが、強い不安感や恐怖感を伴うしびれの場合はパニック障害の可能性も考えられます。
検査によっても目立った異常が発見されないため、原因を特定することは困難です。
心因性のものであるという説と、脳内の分泌異常などの説がありますが、抗不安約・抗うつ薬の投与が有効であることしか解っていません。
 
一旦発症すると繰り返し発症するようになるのが一般的ですが、ストレスが少ない生活習慣などを心掛けることで改善された例もあります。
脳梗塞
(のうこうそく)
【脳神経外科】
【神経内科】
手や口のしびれ、言語障害など
 
手足の麻痺(しびれや無感覚)では片手、片足、片側手足、四肢など脳梗塞が出来た部位によって、症状の現れ方が違います。
 
顔面(片側顔面・両側顔面)の神経麻痺や、言語障害、失語症、健忘症、ものが2重に見えたり食物が飲み込みにくいなどの症状が起こることもあります。
手や口に感覚障害が現れた場合を「手口感覚症候群」と呼ぶ場合もあるようです。
脳内の血管が詰まることで脳細胞に血液が送られなくなり、その部分の脳細胞が壊死することによって起こります。
 
動脈硬化や高血圧、糖尿病、脂質異常、心房細動、心臓弁膜症、心筋梗塞などが原因で血栓ができて、剥がれた血栓が脳内の血管に詰まることで脳梗塞を引き起こします。
 
また脳内の極めて細い血管が加齢や高血圧のために詰まって小さな脳梗塞になることもあります。
閉塞性動脈硬化症
(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)
【循環器科】
【心臓血管外科】
足の冷感としびれ、歩行時の痛み
 
足の冷えとしびれから始まり、次第に歩いているときにしびれ・痛みが増して歩行困難の症状が現われます。
歩行時の痛みは休憩によって改善され、また普通に歩行できるようになることを繰り返します。
 
重症化すると歩行しなくても痛みが続くようになり、わずかな外傷などがきっかけで潰瘍を形成することもあります。潰瘍は悪化すると壊死に至ります。
高血圧、糖尿病、高脂質症などによって動脈が硬化することで、血流に障害が発生するために起こります。喫煙習慣がある人の発症が顕著で、下肢だけに症状が現われた場合でも全身の各部位で動脈硬化が起こっている可能性が高い病気です。
 
★脳梗塞に繋がる症状でもあるため、発症が見付かった場合は早急に専門医の診察と指導による生活改善が必要です。
うつ病(鬱病)
【精神科】
【神経科】
【心療内科】
高齢者の意欲減退を伴う手足のしびれ
 
特に老年期(65歳以上)の鬱病では身体機能の低下も原因して「しびれ」「ふらつき」「腰痛」などの症状が起こりやすくなります。
 
いつも気が滅入るように感じ、「だるい」「やる気が出ない」「何をしても面白くない」「眠れない」「食欲が無い」などの症状を複合的に発症。症状が重い場合は「死にたい」とさえ考えてしまうこともあります。
高齢者では配偶者の死などの精神的なダメージがきっかけで発症することもあります。また病気がきっかけの場合も多く、うつ病の治療に合わせて原因になっている病気の治療が必要な場合もあります。
 
★認知症との区別が重要で、うつ病を認知症と思ってしまったために対処が遅れ悲しい結果を招くこともあります。精神科を受診することを嫌がる場合は、家族だけで来院して医師に相談する方法が必要な場合もあります。

上記のほかにも、膠原病、脊髄腫瘍、異常免疫グロブリン血症、多発性硬化症など、さまざまな病気が考えられます。

上記は、手足のしびれにかんする病気の一例です。ほかにも命に関わる危険な病気がかくれている場合があります。脳梗塞・脳出血の前兆として現われる場合もありますので、しびれの症状が続く場合は自己判断しないで、早急に病院での専門医の診断が必要です。

また、一時的なしびれの場合も症状が繰り返し現われるなら、早めに病院での診察を受けるようにしてください。専門医の診断は素人判断の余計な心配を取り除くためにも有効なので、ストレスが軽減されることでしびれの症状緩和にも良い効果が期待できます。